髪型を決める時、芸能人やモデルさんの写真を見て決める方は多いと思います。自分がなりたい髪型のお手本がある場合は良いのですが、自分の条件と合うかどうかは解りません。良い技術者はご本人とお手本のギャップを計算して、一番近いベストのスタイルに近づけます。
自分の希望する髪型をどうすれば技術者に伝えられるでしょうか?その依頼法をアドバイスします。又一般的な顔の形と髪型を考察します。スタイル、長さ、カラーについてそれぞれのオーダーのコツをご紹介しましょう。
似合う髪型が解らない
決めていく人は少ない
美容院に行く時に「今度はどんな髪型にしようかな?」と思う方は多いはずですね。というよりも「ここがこうだから気になるの」「こうなればいいのになあ」ということで行く方の方が多いかもしれません。はっきりとしたスタイルを決めていく人は意外と少ないのです。
「そもそも自分に似合う髪型が分からない」と思ってる人が大半なのではないでしょうか?自分の髪の特性や自分の顔のタイプが分からないから迷ってしまいます。そこで一般的な顔の形と髪型の関係をわかりやすくご説明しましょう。
顔の形と髪型の関係は?
自分の顔の形は、中々わからないものです。人に言われて始めて意識する方も多いよですね。顔の形は髪型を決めるときには大きな一要因となります。そこで基本的なタイプを挙げてみましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
丸顔さん
形
顔の縦と横の比率が1:1のタイプです。肉付きの良い印象があり、顎の形がややふっくらしていて丸い印象です。顎の形も尖っていなくて曲線を描いています。
印象
やや太って見えますので、顔が大きく感じることもあります。又幼く見えることもありまり、柔らかい印象です。人に安心感を感じさせるタイプの顔です。
似合う髪型
少し長めのショートヘアーやボブ:なぜ少し長めのショートかというと括り付けて横をタイトに見せれるからです。そしてサイドを膨らませないことです。(さらに丸く見えます)したがって表情を加える程度のパーマにしてボリュームを出さないことです。量の増えるワンレンよりもレイヤーを入れてボリュームを抑えましょう。
ミディアムやロング:顎の下は少しウエーブがあっても似合います。しかし基本はボリュームを抑えたレイヤーを入れたストレートスタイルです。長めのスタイルは丸顔を長く見せます。てっぺんとサイドのボリュームはなるべく抑えましょう。iラインが顔を長く見せます。
前髪:前髪は基本長めです。できればシースルーハングやシースルーぱっつんがいいですね。顔が長く見えます。
面長さん
形
縦と横の比率が3:2のタイプです。顎や頬が切れ味があり、少しほっそりとして見えます。目の間隔がやや狭い方が多いようです。したがって顔は長く見えます。
印象
日本人にはこのタイプが多いです。その為よく見かける顔型で馴染みやすい印象があります。全般に知的で落ち着いた大人の雰囲気をもった人という感じでしょうか。
似合う髪型
少しふっくらのショートとやや長めのボブ:ショートは頬のラインより少し短くし、サイドはふっくらさせて縦長感を軽減させます。ボブは顎より少し長くしてサイドをふっくらさせます。顔のラインを目立たなくするのがコツです。
ミディヘアーとロング:全般に外はねにすると良いです。サイドはアイロンなどでふわりとしたラインを出します。つまり横のラインを見せる髪型ですね。ストレートにするよりカールした方が良く似合います。
前髪:短いとよけいに顔が長くなります。長めの横幅の広めのシースルーぱっつんやハングダウンシースルーがいいでしょう。顔の周りのレイヤーもお勧めです。表情がでます。
ベース顔さん
形
エラとハチ(おでこの横幅)がはっているホームベースのような形です。5角形の特徴ある輪郭で顎は比較的細い方が多いようです。
印象
意志の強いキャリアウーマンに多い顔型です。エネルギーを感じさせるバイタリティーと信頼感をもたれる顔型です。時には男性的な印象もあるようです。
似合う髪型
ショート:横もトップも少しふっくらさせた方が似合います。顔を包むような感じで小顔効果を寝たいます。つまり「菱形ライン」がお勧めです。エラの部分がカバーされます。
ミディ:同じく「菱形ライン」がお勧めです。「小顔効果」も期待できますね。
ロング:基本は菱形ライン」がお勧めです。顔の周りに「レイヤー」を入れるとソフトな印象になります。になります。
前髪:ハングアップさせると縦ラインが強調されて鰓が目立たなくなります。「菱形ライン」ならハングダウンシースルーでもいいと思います。
卵型さん
形
縦と横の比率が1.4:1という絶妙な比率です。バランスの良い美人に多いシェイプです。ちなみに「髪の生え際から眉間と眉間から鼻先それと鼻先からあご先の距離が1:1:1」という厳しい条件もあります。
印象
理想的な形ともいえましょう。美しさとかわいらしさを兼ね備えた卵型の印象はだれもが求めます。全体に丸みのある印象です。
似合う髪型
基本的には「オールラウンド」です。色んなおしゃれアイテムも似合うので、どんどん挑戦しましょう。
ショート、ボブ:いろいろなスタイルに合います。ハングダウンシースルー、ハングアップどちらでもいけます。サイドはふっくらがいいでしょう。
ミディ、ロング:ゆるい大きなカールが似合います。輪郭がさらに強調されて豪華なスタイルが楽しめます。
前髪:ハングダウン、ハングアップどちらでもいけますがトップはボリューミーになりすぎないようにしましょう。前髪の幅も広くてもいいですね。
逆三角形さん
形
縦と横の比率が2:3です。おでこが少し大きめで、顎が細めの小顔タイプです。
印象
全体にシャープな感じです。それゆえ知的な印象があります。また冷静な雰囲気があるので柔らかさを強調したラインがお勧めです。
似合う髪型
ショート、ボブ:顎のラインをカバーするスタイルがお勧めです。サイドに適度のボリュームを出しましょう。全体に丸くなるようにします。
ミディ、ロング:細かいカールを作る方が似合います。縦よりも横幅にこだわったスタイルを心がけます。
イメージの伝え方のコツ
なりたい髪型とのギャップ
美容院に行って希望通りの髪型にする為に写真を持って行ったりする方が多いようです。しかし写真のイメージがその方に合うかは別問題です。往々にしてご自分の毛の質や毛量、クセやつむじの位置などは考えずにご提案なさる場合が多いからです。
写真を見せて基本的にはこんなイメージであると伝えてさらに「希望する系統」を伝えた方が無難です。たとえば「かわいい感じ」とか「大人っぽい感じ」「学生っぽい感じ」とかの好みの感じを伝える方が美容師はやり易い場合があります。
髪の長さを決めるコツ
髪の長さを決めるときのコツは、前回いつごろカットしたかを伝えます。つまり「髪の履歴」を伝えます。ほとんどの店は記録をとっていますが初めての美容院へ行く時は「髪の履歴」をお伝えした方が無難です。
美容師はそれらから「髪の特性」を読み取りやすいので施術がやり易くなります。髪の伸びる速さは人によってまちまちなので遅い人の場合は調節してカットします。
カラーを頼む時のコツ
カラーを頼む時は「色落ち」を計算に入れましょう。10日くらいで色落ちしますがその色は次のカラーリングまで残る色です。ここでも「髪の履歴」が効力を発揮します。「パーマを何日おきにしています」とか「何日に一回にくせ毛矯正をしています」などを伝えましょう。
そして「何日に一回毛染めをしています」とか「10日くらいしたら、今くらいの色になる様にお願いします」と伝えましょう。「色落ち」を予想してオーダーするのが上手な頼み方です。
NGの髪型を伝える
ラインを理解する
太っている方は細く見えたいと思うのが一般的です。そんな方には横のラインは抑え気味にします。大きくすると、かえって太って見えます。逆に細い方は縦のラインを強調するスタイルはよくありません。
同じように背の低い方はトップを低くするのはお勧めしません。背が高すぎる方はトップはあまり高くするとよけいに長く見えます。ご自分の「顔」や「背たけ」「肉付き」によって強調されているラインを見極め、逆のラインを探します。
そして大切なことは「これだけは嫌というイメージを伝える」のも美容師には良い指針になります。その人が望んでいるイメージが読み取りやすくなります。「NGな髪型やイメージ」は必ず伝えましょう。
自分がなりたい髪を伝えよう!
イマージを持っていく
なりたい髪型を伝えるのにはイメージを持っていくことが大事です。しかしそのイメージ自体が解らない方も意外と多いようです。美容室に行ってから髪型を決めるのでもOKです。お店にはモデルやタレントさんの写真がたくさんあります。
恥ずかしがらずになりたい自分の写真を伝えましょう。あなたとモデルとの違いを計算して最もバランスよく近づけるのが美容師さんの仕事です。そのために技術があります。完全に同じものはできません
カンコピーはいいのか?
どんな優秀な美容師でもカンコピーはできません。むしろ真似ができたとしたも、かえって滑稽な髪型になるでしょう。あなたとモデルさんの良い部分をつなげクリエイトするのが良い美容師です。いままで知らなかった「あなたの魅力」を発見するかもしれません。
この記事でお伝えしたコツも考慮してあなただけの髪型を見つけてください。
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